2017年4月16日日曜日

2017年ゴールデンウィークの診療のご案内

少し早いですが、2017年のゴールデンウィークの診療時間のご案内です。


例年通り、下記の日程で診療致します。


クリックで拡大できます


また、ゴールデンウィーク期間中のホテル、トリミングは大変混み合います。ご希望の方は、お早めに予約をお願いいたします。

分からないことがありましたら、病院までお問い合わせくださいね。




井上動物病院 井上 快


2017年4月11日火曜日

健康コラム 脾臓の腫瘍について



脾臓の腫瘍について
画像がうまく表示されない場合はこちらからどうぞ


今回のコラムは、胃の裏側にある脾臓(ひぞう)という臓器の病気についてまとめたいと思います。脾臓は主に、免疫に関する働き、血液の貯蔵と破壊に関する働きをしています。重要な働きをしている一方で、脾臓に問題が起こり、脾臓を摘出してしまっても、生きていける、そんな臓器です。では、脾臓が悪くなるとどのような問題が起こるでしょうか?

hizou1”イラストでみる犬の病気”(講談社)より引用 脾臓の場所を赤枠で囲いました。


○ 無症状のことが多い!
症状はほぼ無症状ですが、末期に腫瘍が破裂し、お腹の中で大出血を起こし、死亡してしまいます。かなり進行してくると元気がなくなったり、腹部が腫れてきたりします。また、貧血が起こることが多く、血液検査でも異常が見つからないことが多いです。病状が進行した状態になって貧血などの異常が見つかることがほとんどです。


貧血かどうかを外貌で見分ける方法としては、歯茎や舌の色がピンク色だったものが白くなっていないか、まぶたの内側にある結膜が白くなっていないかを見ることで、簡単に判断できます。

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貧血の時は、ここを観察しましょう。 


○ 正確な診断には検査が必要!
レントゲン検査、超音波検査、血液検査が必要です。


レントゲン検査
脾臓の大きさと場所を評価することができます。数センチくらいの大きな脾臓の腫瘤の場合、レントゲン検査で見つけることができます。

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矢印の先にある丸い陰影が腫瘤です。かなり大きいのがわかります。


超音波検査
最も診断価値の高い検査です。超音波検査では、脾臓の内部にある数ミリの腫瘤も検出することができ、腫瘤内部の構造や他の臓器とのつながりも評価することができます。また、腹水やお腹の中の出血も評価することができます。

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腫瘤の内部を超音波で見ています。液体成分に富み、やわらかい構造をしていることが分かります。


血液検査
貧血の有無や貧血の種類を評価します。また脾臓は赤血球の破壊も担っているので、破壊の程度も知ることができます。さらに、他の臓器の機能や血の止まりやすさも評価します。


○治療
脾臓の腫瘍を疑う場合は、開腹手術による脾臓摘出が第一選択となります。術前の検査で、重度の貧血やお腹の中で出血がある場合、あるいは血が止まりにくい状態になっている場合は、輸血を行いながら手術を行うこともあります。

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脾臓の一部に7㎝位の腫瘤が認められました。青色:正常な脾臓の部位、赤色:異常な脾臓の部位

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脾臓の内側に20㎝位の大きな腫瘤が認められました。重さが1.6㎏ありました。

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脾臓全体が腫瘍化しており、もろく、出血していました。また一部他の組織と癒着していました。 


○最後に
あまり聞きなれない脾臓の病気ですが、脾臓の病気自体、症状が出にくいことや血液検査だけでは診断しにくいことから、発見が遅くなることが多いです。また腫瘍の場合、悪性のことが多いのも特徴です。脾臓の病気の早期発見には超音波検査での定期健診がおすすめです。8歳を超えたら、一度全身の健康診断をおすすめしています。


井上動物病院 井上 快


2017年4月7日金曜日

新しい超音波診断装置が増えました!(ALOKA ProSound α7)


4月より新しい超音波診断装置が増えました。

新しく導入した機械はこちらです!

ALOKA ProSound α7



この超音波診断装置は、優れた画像処理技術を持った日立ALOKA社のハイエンドモデルです。大きな特徴としてコントラスト分解能、空間分解能に優れています。


これまで捉えにくかった部位の診断や区別がつきにくかった診断がより容易に行えるようになりました。


当院では現在、腹部一般用、心臓一般用として、TOSHIBA Xarioを使用しています。これに加え、検査部位によって、超音波診断装置を使い分けて、より精度の高い診断が行えるようになりました。

新しく導入したALOKA ProSound α7は、5本のプローブがついています。


① 腹部診断用プローブ
② 小型犬・猫用心臓用プローブ
③ 中型犬用心臓用プローブ
④ 大型犬用心臓プローブ
⑤ 表層部精密用プローブ


犬の体格により、心臓用プローブが細かく選べるようになったことや、心拍数の早い猫の心臓の評価も詳細に行えるようになりました。


また、表層部精密用では、体表付近にある臓器の精密描写や眼科領域で力を発揮してくれます。


超音波検査は、動物に負担がかからなく、診断価値の高い検査方法です。動物の種類や疾患の種類により2台の超音波診断装置を使い分けてこれからの診断に役立てていきたいと思います。(検査料金は変わりません)


当院の検査機器一覧はこちらから


井上動物病院 井上 快






2017年3月31日金曜日

横浜市獣医師会による意見広告(3/5 読売新聞)


今年も横浜市獣医師会が読売新聞に意見広告を出しましたのでご紹介いたします。


読売新聞 2017年3月5日(日曜日)32ページ下段右に掲載されています。

新聞だと字が小さいので、転載しました。よろしかったらご一読いただけますと幸いです。

以下引用

新しい家族を迎える前に 

 飼い主の温かい眼差しの下で、生後約8週間を母親や兄弟と共に過ごすことによって、子犬や子猫達に適切な社会化が促され、後の性格や、行動、健康など様々な面において良い液用があることがわかっています。そして多くの欧米先進国では既にこのことが、法制化され、厳しく実施されています。
 19年前の平成19年に我々横浜市獣医師会は「子犬を飼うなら生後60日を過ぎてから」と題して、生後約2ヶ月以上を親兄弟と共に過ごすことの大切さを意見広告として新聞に掲載しました。それから15年後、平成25年9月に、ようやく改正動物愛護法が施行され、犬猫等販売業者に対して「生後56日までは母親のもとに」という条項がが新設されました。いわゆる「8週齢規制」の法制化です。ところが、この愛護法には移行措置として平成28年8月までは「45日」、平成28年9月以降は「別に法律に定める日」までは「49日」に読み替えるという附則があり、販売日齢の法律的な規制は未確定の状態といえます。
 このような状況の中、昨年の10月に札幌市では全国に先駆けて、この「8週齢規制」を飼い主の努力義務として条例化されたことは、記憶に新しいところです。各自治体でも、こうした取り組みの善し悪しを独自に検討してみるのもよいでしょう。
 これからの日本の社会は、飼い主としての責任を今まで以上に問われる時代になります。人も動物も幼少期の経験や教育はとても大切なものです。新しい家族を迎え入れる前に考えていただければ幸いです。


公益社団法人 横浜市獣医師会
会長 井上亮一
横浜市磯子区西町14-3
tel 045-751-5032


以上引用


横浜市獣医師会のホームページでも紹介されています。
リンクはこちら(横浜市獣医師会HP)からどうぞ


昨年より前の意見広告はこちら(横浜市獣医師会HP)からどうぞ



井上動物病院 井上 快


2017年3月25日土曜日

ライトアップ!

病院前がだいぶ明るくなりました!


一昨年の9月に看板を新しくしてから、看板のライトアップがやりたかったのですが、ようやく実現しました。
(構想を練りに練りすぎて、忘れていました。。。)


国道沿いとはいえ、どうしても夜間は暗くなってしまうので、少しでも明るくしたかったのが理由です。


こんな感じになりました!

予想通りというか、普通な感じですね。 そのくらいがちょうどいいんです。



暗くなると自動でライトアップされます!

病院前の歩道も少し明るくなったので、通勤通学の方々の防犯にも少し役立つかなと思っています。


ちなみに昼間はこんなかんじです。


小型のライトなので、目立たないのもいいですね!


自動で点灯消灯してくれるところが、なによりお気に入りです。



井上動物病院 井上 快




2017年3月21日火曜日

もみちゃんの最近(と2017年度狂犬病ワクチンのお知らせ)

もみをです。


だいぶ暖かくなってきましたね。暖かい風が出るマシーンも最近あまり出番がないようです。

暖かくなると病院のみんなは、”かふんしょう”っていうので大変みたいです!僕は大丈夫だけどね!


春と言えば、新しい生活が始まる人も多いかと思います。


僕も思い切ってイメチェンしました!



どう?
もみちゃん・・・ 大胆にイメチェンしたね・・・


みんなも気分を変えてイメチェンしてね!



~狂犬病ワクチンのお知らせ~


2017年4月1日より狂犬病ワクチン接種が始まります。
区役所から「お知らせ」の封書が届いた方は、かかりつけの病院に、
封書を持参の上、狂犬病ワクチンの接種を行ってください。

狂犬病ワクチンのことで分からないことがありましたら、お電話くださいね。

井上動物病院 045‐951‐2380




井上動物病院 もみを


2017年3月7日火曜日

春の健康診断のご案内

春の健康診断のご案内


少しずつ暖かい日が増えてきましたね。今年も春がやってきました。毎年、この時期に行っている健康診断のキャンペーンのお知らせです(期間:3月1~6月30日まで)。言葉がしゃべれないペットの病気の早期発見、健康維持ために、定期的な健康診断をお勧めしています。


健康診断の詳細は当院HPにも掲載されています。→こちら


また、当院では精密検査(内分泌検査、アレルギー検査、眼科検査、心臓検査、腎泌尿器検査、消化器検査等)も行うことができます。気になるところがありましたらご相談ください。 →こちら



犬の健康診断プラン
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ハムスターなどの小動物の健康診断プラン
(ハムスター、ハリネズミ、モルモット、リス、小鳥など)
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ご不明な点がありましたら、当院受付(℡045-951-2380)までお問い合わせください。



井上動物病院 井上 快