2017年4月28日金曜日

こどもの日に向けての準備


来週、5月5日は”こどもの日”

もみちゃんとハル君がなにやら準備しているよ!

次回予告

ハル君!?

もみちゃん!??

いったい、なにが始まるの?



~再記~
ゴールデンウィークの診療案内

クリックで拡大します。


ゴールデンウィークは上記のように診療致します。お間違えないようにお気を付けください。


井上動物病院 井上 快



2017年4月16日日曜日

2017年ゴールデンウィークの診療のご案内

少し早いですが、2017年のゴールデンウィークの診療時間のご案内です。


例年通り、下記の日程で診療致します。


クリックで拡大できます


また、ゴールデンウィーク期間中のホテル、トリミングは大変混み合います。ご希望の方は、お早めに予約をお願いいたします。

分からないことがありましたら、病院までお問い合わせくださいね。




井上動物病院 井上 快


2017年4月11日火曜日

健康コラム 脾臓の腫瘍について



脾臓の腫瘍について
画像がうまく表示されない場合はこちらからどうぞ


今回のコラムは、胃の裏側にある脾臓(ひぞう)という臓器の病気についてまとめたいと思います。脾臓は主に、免疫に関する働き、血液の貯蔵と破壊に関する働きをしています。重要な働きをしている一方で、脾臓に問題が起こり、脾臓を摘出してしまっても、生きていける、そんな臓器です。では、脾臓が悪くなるとどのような問題が起こるでしょうか?

hizou1”イラストでみる犬の病気”(講談社)より引用 脾臓の場所を赤枠で囲いました。


○ 無症状のことが多い!
症状はほぼ無症状ですが、末期に腫瘍が破裂し、お腹の中で大出血を起こし、死亡してしまいます。かなり進行してくると元気がなくなったり、腹部が腫れてきたりします。また、貧血が起こることが多く、血液検査でも異常が見つからないことが多いです。病状が進行した状態になって貧血などの異常が見つかることがほとんどです。


貧血かどうかを外貌で見分ける方法としては、歯茎や舌の色がピンク色だったものが白くなっていないか、まぶたの内側にある結膜が白くなっていないかを見ることで、簡単に判断できます。

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貧血の時は、ここを観察しましょう。 


○ 正確な診断には検査が必要!
レントゲン検査、超音波検査、血液検査が必要です。


レントゲン検査
脾臓の大きさと場所を評価することができます。数センチくらいの大きな脾臓の腫瘤の場合、レントゲン検査で見つけることができます。

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矢印の先にある丸い陰影が腫瘤です。かなり大きいのがわかります。


超音波検査
最も診断価値の高い検査です。超音波検査では、脾臓の内部にある数ミリの腫瘤も検出することができ、腫瘤内部の構造や他の臓器とのつながりも評価することができます。また、腹水やお腹の中の出血も評価することができます。

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腫瘤の内部を超音波で見ています。液体成分に富み、やわらかい構造をしていることが分かります。


血液検査
貧血の有無や貧血の種類を評価します。また脾臓は赤血球の破壊も担っているので、破壊の程度も知ることができます。さらに、他の臓器の機能や血の止まりやすさも評価します。


○治療
脾臓の腫瘍を疑う場合は、開腹手術による脾臓摘出が第一選択となります。術前の検査で、重度の貧血やお腹の中で出血がある場合、あるいは血が止まりにくい状態になっている場合は、輸血を行いながら手術を行うこともあります。

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脾臓の一部に7㎝位の腫瘤が認められました。青色:正常な脾臓の部位、赤色:異常な脾臓の部位

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脾臓の内側に20㎝位の大きな腫瘤が認められました。重さが1.6㎏ありました。

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脾臓全体が腫瘍化しており、もろく、出血していました。また一部他の組織と癒着していました。 


○最後に
あまり聞きなれない脾臓の病気ですが、脾臓の病気自体、症状が出にくいことや血液検査だけでは診断しにくいことから、発見が遅くなることが多いです。また腫瘍の場合、悪性のことが多いのも特徴です。脾臓の病気の早期発見には超音波検査での定期健診がおすすめです。8歳を超えたら、一度全身の健康診断をおすすめしています。


井上動物病院 井上 快


2017年4月7日金曜日

新しい超音波診断装置が増えました!(ALOKA ProSound α7)


4月より新しい超音波診断装置が増えました。

新しく導入した機械はこちらです!

ALOKA ProSound α7



この超音波診断装置は、優れた画像処理技術を持った日立ALOKA社のハイエンドモデルです。大きな特徴としてコントラスト分解能、空間分解能に優れています。


これまで捉えにくかった部位の診断や区別がつきにくかった診断がより容易に行えるようになりました。


当院では現在、腹部一般用、心臓一般用として、TOSHIBA Xarioを使用しています。これに加え、検査部位によって、超音波診断装置を使い分けて、より精度の高い診断が行えるようになりました。

新しく導入したALOKA ProSound α7は、5本のプローブがついています。


① 腹部診断用プローブ
② 小型犬・猫用心臓用プローブ
③ 中型犬用心臓用プローブ
④ 大型犬用心臓プローブ
⑤ 表層部精密用プローブ


犬の体格により、心臓用プローブが細かく選べるようになったことや、心拍数の早い猫の心臓の評価も詳細に行えるようになりました。


また、表層部精密用では、体表付近にある臓器の精密描写や眼科領域で力を発揮してくれます。


超音波検査は、動物に負担がかからなく、診断価値の高い検査方法です。動物の種類や疾患の種類により2台の超音波診断装置を使い分けてこれからの診断に役立てていきたいと思います。(検査料金は変わりません)


当院の検査機器一覧はこちらから


井上動物病院 井上 快